180115 最新のお知らせ

15日から19日までお休みです。20・21日土日は営業です。
20・21日は工事の関係で何かとご迷惑をお掛けすることがあるかと思います。両日ご来店いただきましたお客さまには、先週同様「ホットフルーツワイン」(ノンアルコール)をサービスさせていただきます。食後に暖かく、ほっこりしていってください。

ただ今、採氷作業の臨時休業を利用してお店の外壁塗装工事を行っています。先日、屋根の塗装過程で思ったよりも傷みがひどいことが判明。このまま作業を続けても…と言う事になり、急遽、屋根の張替工事に変更になりました。
うわぁ、痛い。これ以上営業できない期間が長くなるのは非常に痛いです。今年もしょっぱなから躓きでスタートです。先が思いやられる。

今週も19日まではお休み。20・21日の土日は営業です。その後22・23・24日はお休みです。25・26日は未定。次の作業が入る可能性が高いのでお休みだと思います。27日28日の土日は営業の予定です。

対照的に採氷作業は順調です。スケジュール的な話です。作業的には相変わらず気まぐれな天候でとても大変だと思います。
1月中旬で3つの池の採氷が終わるというのは近年ではとても速いペース。氷の質もとても良好。特に14日にあがった3池目はとても美しい氷です。蔵の中で積み上げた氷の上に載っていると、まるで宙に浮いているようです。それは大袈裟ですか(笑)
2月になると大雪もあるかもしれないので、残りの期間であと2池行きたいところ。今しばらく不定期な営業が続きます。すみません。

ただ今のかき氷は、「タマゴとミルクとバニラ」「みるく杏仁」「柚子蜜柑」。
埜庵NO1かき氷「Wいちご」も始まりました。数に限りがございます。売り切れの際はご容赦ください。お電話いただければお取り置きいたします。






更新日時:2018-01-18 15:24:09

180107 初氷

夜明け頃。日光の山々が朝焼けにでオレンジに照らされます。とても美しく、澄んだ空気は一切の汚れも感じさせない清々しさを与えてくれます。でも、こういう時はまた寒い。バカ寒い。天然氷を育む場所だから寒くないと困りますが、やはり寒いのは苦手です。

今年最初の切り出しを終えました。2日間で氷の板が約4000枚超。重さでいうと200トン超。普通の方にはそれがどれくらいの量なのか判断もつかないですね。200トンの氷を切って上げて運んできれいに並べて。お手伝いとは言いながらもこれは結構きつい作業。まだ手を付けていない池がもう一つ。作業工程がかぶらないように時間差で凍らせています。今回の採氷量と最低でも同じくらいの氷を2月の上旬くらいまでの期間で倉庫に積みあげます。

三ツ星さんが用意してくださった旅館に三日月さんやひみつ堂さんと一緒に泊まります。夜はどんな話をするのだろうと思う方もいるでしょうが、実際のところは、初氷に軽く乾杯をするも、みんな早々に部屋に戻ります。本当は仲が悪い…と言う事ではなくて、身体を少しでも休めないと明日の作業で猫の手にもならないから。

20人ほどの集団は、1年のこの時にしかお会いすることがないのですが、氷作りから、夏の蔵出しから僕らがお会いしないときも、皆さんのかき氷の為に身体を動かしてくださっています。この方たちがいないとこの氷は世の中に生まれていない。氷は自然が育むもので、よく「自然相手の仕事」と紹介されますが、それは陰に人の努力があっての事。むしろ僕は、天然氷には作っている人の姿がよく出ると思っています。

2池一回目の採氷を無事に終えましたが、作業はまだまだ続きます。これを書いている1月8日は成人式ですが、一か八かと言う事で勝負事の日だそうです。今日は日光も夕方から雨のようです。あまり強い雨だとせっかく張っている氷を割ってまた初めからやり直しになります。言葉でいうと一か八かのように聞こえますが、雨の日を迎えるにもちゃんとそれなりの準備をしています。人の手が入っていない氷なんてひとかけらもありません。

そんな1月8日。本当はお店に行ってやらなくてはいけないことがあったのですが、体が細胞レベルまで疲労困憊で結局家から出られませんでした。体中が湿布薬でミイラのようです。
この程度の作業ですらこんな感じなので、本当に天然氷が生まれてくることは奇跡のようなものだと思います。明治の初めからずっと続いている三ツ星氷室。美味しいかき氷を皆様にお届けすることで、微力ながらその伝統の中においていただいています。

ということで、非常に申し訳ないのですが、お店もまだまだ不定期な営業になります。ごめんなさい。
明けましておめでとうございます。は全ての採氷作業が終わるまでは封印しております。氷が取れてからがお正月。
おせちがわりはカツ丼。美味しいカツ丼の為にもう少しネコの手に徹します。

更新日時:2018-01-15 20:22:29

171231 埜庵について1

「馬鹿にしないでくれ!」ドラマ「陸王」の中で役所広司さんがそう言い放っておりました。

かき氷屋なんて、経済的合理性が全くない仕事をしています。「小商い」です。「ビジネス」の視点で見ると、普通の世界にいる方には沢山の「なんで…」があるのは理解できます。実際にそういうところだらけです。「俺がやれば!」という方も多いのでしょう。ここ数年は個人だけでなく、企業さんも外国からも。その事前の不思議は実際にやってみると納得するところがあるようです。それで止まる(笑)やる前の人はずっと「俺なら…」を持ち続けます。
当たり前の事ですが、常識から外れたことをしているからと言って、非常識でいいという訳ではありません。普通以上に考えなくてはいけないことが沢山あると言う事です。

あまり人には言わないし、近しい人も知らないと思うので、年の最後ですから、ちょっと「埜庵」の事をお話します。最近はかき氷ブームと言われていたようで、それも少し落ち着いた、なんてことも囁かれているようで。ちょうどいい時かもしれません。

昨年、テレビからの取材依頼で、「なにか新しいかき氷ありますか?」「苺が夏の苺で…」「そう言う古いんじゃなくて。進化形みたいな。」「ふ、ふるい(涙)そういうのは…ないんです…」「なくていいんですか?」「すみません…」みたいな会話がありまして…。

取材拒否と思われている節がありますが、そんなことはございません。同業の方も「埜庵さんは取材とか受けないって聞いてますけど…」みたいに言う方もいるようです。

ホームページの冒頭で「かき氷の店 埜庵」と名乗っております。Aboutのページでは、一番のこだわりは「かき氷屋」であること、と書いています。それはいまも変わらない気持ちです。でも、その「かき氷」。ここ最近でだいぶ形も環境も変わってきたように思います。

そもそも埜庵のかき氷ですが…。ごめんなさい。誤解を招くような言い方ですが、あまり食べる人の事を考えていません。

起業というのは、転職と違って、大きかろうが小さかろうが、職を替えるというより生き方を変える事です。その切り替えが上手くできれば成功するし、出来なければ不幸になるだけ。僕も、わざわざ会社を辞めて、かき氷屋という仕事を選んだわけですが、借金して自分の仕事場を作る訳ですから、仕事を買うようなものです。そもそもかき氷屋なんて職業がないのですから、1から、というより0からです。ビジネスとしてのお手本がある訳ではない。誰の意見も参考にはならなかった。
子供も小さかったし、家のローンもあるし、嫁も賛成していないどころか味方してくれる人なんて一人もいませんでしたよ。それなのに、なんで…と言われれば、それは「天然氷」と出会ったから。この氷に出会わなければ間違いなく今の埜庵はありません。

作り手の側にも身を置いているので、氷は単なる食材としてだけでなく、その裏側にあるものもずっと見てきました。この唯一無二の食材をかき氷にするのに「ブルーハワイではもったいない」と直感で思いました。イチゴなら本物の苺から。それがこの氷には一番正しい形なのでは、と考えました。

蔵元なら、その氷がこの世にあること自体が彼らの作品です。でも、作り手の側と言っても、作業を手伝うだけの立場の私としては、いまでも氷は預かっている物、という気持ちで日々接しています。僕が皆様にちゃんとお届けできないと、仲間の評価も変えてしまう。そう考えて始まったシロップ作りは、15年で少しは進歩していると思います。

だから、イチゴのシロップを苺から作ったのは、その方が「ウケる」と言う理由からではありません。その意味で「食べる人の事を考えていない。」と言う事です。

もちろん飲食店を経営しているので味にはこだわります。「美味しい」にはとことんこだわります。
でも一番美味しいと言われたい訳ではない。それは食べた方が決めることで、僕が競っているのはお客さまの舌や他のお店ではなく、氷そのものに負けないシロップ作りです。ライバルが違う。

そういうと、天然氷至上主義みたいに思うかたがいるようです。大体何だ、それ。
自身、純氷の制作にも仕事としてかかわっています。かき氷を作るのが仕事ではなく、「かき氷が仕事」だからです。
かき氷を美味しくするのは、作り手の側も大事。その氷にあった削り方やシロップで、ベター(ベストとは言いません。)な味わいを探してあげる事。それが一番大事。天然氷の良さが「ふわふわ」「頭がキーンと来ない」と紹介されるたびに、まだまだ自分の伝え方の至らなさを反省します。

ウチにお越しいただいたお客さまにはお分かりいただけると思いますが、お店に「天然氷」の文字はありません。蔵元が複数ありますから、事実の説明ということで、店内もHPも、一か所だけ「三ツ星氷室」の文字を入れています。それ以外、派手な幟も旗も文字もありません。

それはこの食材を扱い続ける事の難しさをよく知っているからです。採れないこともあるかもしれない。採れても、保管や運搬の手がいつ途絶えるとも限りません。最近はモノを運ぶと言う事を真剣に考えなくては事業は成り立たない。自分では手に負えなくなることがこの先出てこないとも限らない。楽しみにしてきてくれた方をがっかりさせることがないとも限らない。だから天然氷の文字が必要以上に踊ることは、僕の店にはありません。まずは美味しいかき氷を作る。天然氷はその後に伝える事。

運搬保管のコストは常に経営を圧迫します。百数十万。蔵元で食べればかからない費用をウチのお客さまに負担していただかなくてはいけません。
僕は天然氷のかき氷を売る立場であると同時に、一番天然氷を買う立場でもあります。良いところばかりを見ている訳ではありません。お客の立場でものを言わなくてはいけないこともある。三ツ星氷室さんは、そんな私たちの立場をよく理解してくださいます。だから余計に頑張らなくてはいけない。
この氷の良さと難しさを誰よりも理解したうえで、日々最適な形を今も模索しています。
旭川にしても沖縄にしても、氷の種類に関係なく、じぶんのかき氷を形にしてお客さまに喜んでいただいているのは、根底に「埜庵イズム」があるからだと勝手に思っています。

と、長くなったお話ですが。「かき氷観」というか「かき氷論」というか。根本が違う。同じ商材を扱っていても、同業の方でも同じ思いの方はあまり多くはない。でも、それで当たりだと思っています。

更新日時:2018-01-15 20:48:00

171231 埜庵について2

「行列どれくらいですか?何時間待ちくらいですか?」「冬ですから…並んでいませんけど」「真冬でも行列と聞いていますが…」「すみません…」
みたいな会話がありまして…。

ここ数年、かき氷の中身ではなく、行列や待ち時間の長さについての取材が多くなりました。申し訳ないがそれは出ない(笑)

並んでいるかといえば並んでいないし、待ち時間が長いかといえばそんなに長くはない。じゃあお客さまが少ないかと言えば少ないわけじゃない。
何でといえば、並ばないように待たないようにしているからでしょう。

この時期一度でも御来店いただいたことがある方なら、恐らく珈琲か紅茶のサービスを受けたことがあるはずです。断っておくけど、お客に媚びてやっているわけではない。お得感を演出しているわけでもない。

だいたいこんな寒い日に来てくれる方は近所の人じゃない。みんな遠方からわざわざやってくる。寒いのにわざわざかき氷を食べに。そんな人は友達みたいなもの。友達が来たらお茶くらいは淹れるわな。

誰よりもかき氷の商いについてはシビアに考えているし、細やかに先々のことを予測して、どこに次の手を打つかは将棋指しの人をお手本にしているくらい。だから何回も胃潰瘍になるんだよ。大小関係なく経営者なんてみんなそう。小さいと楽だと思ってる?
だからと言って全部をビジネスちっくに割り切ってなんて考えんわ。
だって冬のかき氷は普通のことではないから。僕はずっとそう思っています。普通のことじゃないから、それをしてくれている人に感謝の気持ちが出るんだろ。

タダのコーヒーをいれて、それを席まで運んで片付けて洗ってまた次の用意をして。それを実現するために、本来なら要らないスタッフを何人か多めにいれて。コーヒーのコストに人のコストまでかけて、おまけに温かい飲み物が売れる可能性を奪っています。そうやって待ち時間をなくしています。

外食業界じゃ、どうやって人件費を抑えるかが一番の課題です。その事にみんなが躍起になっています。そういう人から見れば「バカじゃない」ってな話です。お利口さんではないどころか、普通の考え方じゃない。

だから何度も言ってんじゃん。普通の商売じゃないんだよ。冬にかき氷売るってのは。
そうやって、今までなかった冬のかき氷っていうマーケットを微力ながら広げて来たというプライドはある。

だから行列の取材は受けんよ。冬のお客さんを必要以上に増やしても、ダダのコーヒーをたくさん淹れて、人件費が高くなるだけなので。

開店以来ずっとそう。「もっと混んでると思った。」「空いててよかった。」っていう人が必ずいます。いろんな店を回っているひとですよね。要は他と比較しているわけだから。
その言葉を聞くたびに「こいつホントわかってねーな。」と何度も思って来た訳ですが、もう15年も経ったからそろそろ止めにもしたいですね。かき氷に詳しいって言うのはかき氷の店をいっぱい知ってるっていう事か(笑)そんな人のために、夕方ぱっと来てすぐ入れる状況を作ってるわけじゃない。
お客さんの待ち時間を少なくするためにコストをかけて、どんどん過小評価になるってのは、評価する側の問題だろ。
ウチは暖かいコーヒーを暖かい気持ちで受け取ってくれるお客さんと双方向の関係が成り立って冬のかき氷屋が成立してんのじゃ。珈琲付きが当たり前で、つかない時は不満に感じられるなら、そんなサービスはやらん。すぐ辞めます。

以上の理由で、店主は冬のお客さんを、最大限に増やしていこうとは考えておりません。
冬だけではありません。夏もです。何故なら天然氷は無限ではないから。有限です。沢山使うならそれだけ輸送費や保管費もかかる。先ほども言ったように、それだけで百数十万のコストがかかっている。氷屋さんに届けて頂けば全く必要ない経費。
夏も冬もそれだけ費用をかけているんだから、目の前にいる人はなるべくこちら側の事を理解してくれる人にお集まりいただいた方が強い経営になるってもんだ。誰からいただいても千円札そのものの価値は変わらんが、俺らは誰がその千円を持って来てくれるかの方が大事です。

伝わらないのはこちらの伝え方に問題もあるだろうけど、そもそもが伝わらない人もいる。そういう事に心を揺らさない人もいる。そうなったら僕らがやっていることは全部無駄。伝わっていると信じられなきゃやっていられない。

冬の埜庵。「コーヒーサービス。」「待ち時間なし。」の言葉がSNSなんかで踊り始めたら…
石附さんはきっと遠い所に旅立ってしまいます (笑)

前回のインフォメーションで「我が道を行く」と短く書きました。
その一行の中には実はこんなここまで書いてきたような長い思いがあります。ウザいですね。
恐らく個人店の店主には、店の中に貼ってある小さなお願いの一文の陰にも、宇宙のような大きい思いがある。小さな店でも、きっとそこに集う人たちの大きな思いに包まれているから、今そこでいかされている。
時間は流れているのではなく積み重なっている。その重なりに、新しく運ばれてくる時間を積み重ねるように。丁寧に「我が道をいきます」。

更新日時:2018-01-15 09:45:09

埜庵 Kohori-Noan

営業時間 11:00 - 18:00
ラストオーダー17:00
(氷がなくなり次第終了)
定休日 月曜日 火曜日
(10月から3月は不定休)
電話番号 0466-33-2500

社員候補(社保完備/研修期間あり)若干名募集します。パートさんアルバイトさんも随時募集中です。

ご応募、取材、仕事の依頼等と合わせて、お店がお休みの時は kishiduki3214@gmail.com にご連絡をお願いいたします。

埜庵で使わせていただいている氷は、日光・三ツ星氷室さんの天然氷です。

埜庵には駐車場のご用意がございません。近隣のコインパーキングをご利用ください。自転車の方は市営の駐輪場(100円)にお願いいたします。
公民館の駐車場には停めないようにお願い申し上げます。

ペット同伴でのご来店はお断り申し上げております。申し訳ございません。