191209 変えるべきところは変える

12月13日までお休みです。14日から営業です。
かき氷・お食事のご案内は2つ下のインフォメーションをご覧ください。


ここ鵠沼海岸に引っ越して来てから15年間、変わらずにずっと続けてきましたが、どうやら本当に見直さなくてはいけない時期が来たようです。

冬の間のコーヒーサービス。

以前は今ほど冬にかき氷を召し上がる方は多くありませんでした。というかほぼ皆無。でも本当はいなかったというより、お店の方がやっていなかったのも原因。一年中ご提供出来るように準備している所はあっだけど、だいたいは何か他のものが主というのが本当のところでしょう。

そんなところにかき氷で一年中とか言っても、当然お客さんがいないので、たまに変わった方がいらっしゃったら、そりゃ嬉しかった。友達見つけた!みたいな感じ。

友達が来たら、お茶とかいれますよね。それが、お茶でもコーヒーでもそんなに変わらないでしょ、という事で、いつのまにか皆さんにコーヒーを出していくようになりました。でも、それはあくまでも、こちら側からの心遣い。
でもね、さすがに15年も経つと、こちら側の伝え方にも問題あろうかとも思いますが、ちょっと様子が変わってしまいました。

最近はコーヒー付きとSNSに紹介される事が多々あります。まずSNSというものがこのサービスを始めた頃はなかった。発信する方も善意なのでしょうからあまり強くも言えない。困ったものです。

まず「付き」ではない。しかも一年中ではない。寒い時でも混んでいたらやらない。あったまって次の方にお席を譲ってくだされば良いけど、それで長話になってしまったら、外でお待ちの方が更に長い時間をお待ちいただく事になってしまいます。だから、外待ちの方が多くなってきたら、長い方からお声をかけさせていただく場合もあります。そうすると不機嫌な顔をされる事も。まだ珈琲もらってない…(笑)

同じサービスでも、されたら嬉しいというラインを超えて、されなかったら不満という感じになってしまっています。それではもうやる意味がない。
何分後に持ってきて!とか(笑)どんどん自分ルールになっていきます。

コーヒー豆だって、安いものなんて使っていない。タダでお出ししているからこそ、安いモノは使えない。そういう考えです。
更に、そのダダのコーヒーを出す為に、ちゃんとコーヒーカップを温めて、お席まで運んで、下げて洗って。
そしてそのタダのコーヒー(しつこい 笑)をサービスする為にスタッフを余計に入れています。
一番はそこ。どこでも人件費削減とかいってる昨今に。

なんとなく、なぁなぁになってしまった感があります。お客さまだけでなく、僕らの側も。うちのスタッフでも、何のためにしているのかもわからなくなっている。残念ながらそれが現状です。

夏にはお客さんが多いです。何でもそうですがお客さんが多いと価格は上がります。旅館だって土日は高いし、ツアーだってGWや正月は高い。サービス業はだいたいそうです。
だったら、かき氷屋だったら夏に値段が上がっても良さそうなもんじゃないですかね。限られた天然氷の数と席数に対して、お客さんが殺到する訳だから、上がったっておかしくない事例です。需要と供給のバランスですから。経済の原則です。
でも飲食だとそれをすると怒られる。だから僕はサービスレベルに違いを出しています。
と言っても、決して夏のサービスを下げている訳ではないです。一番大事な事を忠実に実行しています。それはお分かり頂けていると思っています。
なんのことだかわからん方は別に良いです。放っておきます。
そして、その上で冬のおもてなし度を上げてきたつもりです。

でも、良かろうと思ってやって来た事ですが、どうやら終わりの頃は近くなって来たと思います。
とりあえず12月いっぱいは続けますが…。
2020年からは冬の営業方法も見直しをしていきたいと思います。

意地を張っても変えない所は変えない。
意地を張らずに変えるべき所は変える。

二度言った(笑)

更新日時:2019-12-09 21:34:36

191209 モンスター

もう20年以上前、僕がお店を始める前の事です。ある有名なコンサルタントの方に、「かき氷で一年中やっていくのは不可能だから」と言われ、当時の石附青年は、「今に見ていろ」と思った事を今もとてもよく覚えています。
20年経って、僕は今もあの言葉とずっと戦っているのだと思います。

年末が近づいて来ると、今年重大ニュースは?みたいな話題になります。僕の重大ニュースはと聞かれたら、表参道のアイスモンスターさんが営業を辞めた事。恐らく僕よりショックな人はいないと思う。

表参道のアイスモンスターさんが9月いっぱいで営業を終了されて、別ブランドのお店として再出発されたようです。
今年閉めなければ案外本気なのか、と思いましたが、いきなりいった。やはり大手は見極めがしっかりしているというか… あれだけ話題を作ったお店でも惜しげもなくというか…
閉められるというのが実に羨ましい(笑)

アイスモンスターさんが開店したのは5年程前。その時期サントリーさんのポップアップショップの仕事で南青山に駆り出されていたので、オープン直後の大行列を間近で拝見しました。ハタチくらいの女子の中で、おじさんたった一人で90分ほど並んで食べました。

アイスモンスターさんは出店された時、かき氷を一年中のものにしていく!と高らかに宣言していました。先に始めているものとしては、「後から来て偉そうな事言ってんじゃねーよ!」くらいの気持ちがなかったとはいいません。

しかも、お値段も1500円くらいと当時としてはズバ抜けて高かった。当時の埜庵は1070円が最高。消費税を抜くとまだ1000円を超えていないという小さなプライド。他のお店はなかなかウチの値段を超えられない、と言うのがその頃の状況でした。

かき氷の値段については高い安い、いろいろな意見がありますが、ちゃんとした会社組織で、人件費コストが根本から違うのだから、一年間を営業するにはそういう値段になってしまうのも止むを得ない。ウチも組織変更して、価格に転嫁できない分、一挙に苦しくなって本当はもっともらいたいけど出来ない、という状況の時でした。それを一瞬でぶっ壊したのがアイスモンスターさんでした。僕からみたらまさにモンスター。

当時の計画は他の飲食チェーンの様に全国津々浦々に展開をしていく事だったのでは、と推測します。このまま順調に店舗数を伸ばしていくなら、かき氷屋の経営に必要なシステムを確立して、僕らのマニュアル的なものになって、かき氷というものがちゃんと産業として成り立っていくのではという期待もありました。
彼らは、飲酒経営のプロだし、資金もあるし人材もいる。もし、その彼らがダメと判断したら…
後はかき氷の商いは小さなままで、個人の努力と犠牲の上でしか成り立っていかない、という事になってしまいます。

誤解のない様に言っておきますが、アイスモンスターさんは営業をやめたわけではありません。表参道のお店は閉めたけど、それはそこでの役割を終えたから。名古屋、大阪、沖縄の店舗はそのままです。東京も他の場所で再OPENするのかもしれないし、来夏はポップアップショップ的に、それこそ同時に何店舗も展開するのかもしれない。その方が皆様にはお求めになりやすい。オリンピックで世界中から人が集まるのだからブランドのアピールにもなります。その為にこの時期、表参道を閉めた。そういう事だと思っています。全部想像ですが。
その時はテイクアウトスタイルの低価格にシフトするかもしれない。アイスモンスター以後に出来たお店は、彼らのおかげで、最初から値段もつけやすかったと思います。その彼らが今度は一番安い価格帯に入ってきたら。かき氷としては一番安い価格帯で、ソフトクリームやフラペチーノの様な氷菓からみたら一番高い価格帯。絶妙な嫌がらせ(笑)どこまで行ってもモンスター。これも全部想像、というか妄想ですが(笑)

まぁ、ウチは別にカブらないし、というか何処もカブらないから余り気にする事もないでしょうが。だからこそ、その独自性が凄いし羨ましい。
これからはどこのお店も、自分のお客さまには、お値段の根拠みたいなものをちゃんと説明していけないと、かき氷で高いお値段を頂くのは厳しくなるかもしれません。

まぁ、どういう状況になっても目の前のお客さまのために一生懸命やる、というのは変わらない事です。そのうえで自分の立ち位置をしっかりとらないと、という事でしょうか。
そうなのよ!だからね。何が言いたいかっていうと…

かき氷屋をやっていくのは大変なのよ。大きくても小さくても。

何か、一足早く今年を振り返ってしまいました。というか20年を振り返っている(笑)
だからね…
意地を張っても変えない所は変えない。
意地を張らずに変えるべき所は変える。
今年の冬からはそれでいく。
そう「大決心」させるくらいの僕の今年の重大ニュースでした。

更新日時:2019-12-10 11:01:08

11・12月の営業日

12月13日まで小田急ハルクの振り替え休日をいただいています。
12月の営業日は
14・15・18・21・22・25・28・29・30日です。
悪天候時などは臨時のお休みもあります。お出かけの前にもう一度、インスタ、ホームページにてご確認の上お出かけください。


苺が冬のいちごに変わっています。「Wいちご」はイチゴが市場で潤沢に出回っている時だけです。

地味ですが、毎冬何回も登場してそのたびに跳ね返され続けている「関西ミックスジュース」氷。前回は「フルーツミックス」と名前を変えて再チャレンジでしたが結果が同じ(笑)
今回はさらに名前を変えて「ショコラDEフルーツミックス」。銭湯上がりに、ただミックスジュースを飲んでいたわけではありません(笑)今回は別添えの練乳をかけた時の味の変化がポイント。埜庵の練乳はそのままでおいしいと思いますが、別の素材と合わせた時の化学変化でさらにおいしくなるなるのがよくわかる。そういう意味では練乳のかき氷といえると思います。

秋冬のド定番「恵抹茶」。今年も始まります。クリスマスカラーなので勘違いされるのですが、東山の山裾からから昇る朝日に照らされる紅葉を表しています。かき氷用にブレンドしていただいている抹茶に、さらに葵製茶さんの最高級抹茶「葵の誉」を惜しげもなくブレンドして、この時期だけの特別な抹茶シロップにします。季節のかき氷に押されて、どうしても後回しな感じになってしまう抹茶、この時期に特別な抹茶のかき氷でお楽しみください。今年は抹茶金時の「小豆」が苦手な方に「ミルクババロア」への変更もご用意しています。

そして、これを待っていた方が一番多いのではないかと、最近は思ってしまいます。「かき氷屋のナポリタン」。消費税率が変わってもお値段据え置き。ですが、今回からは+650円で「かき氷にセット」ということでご提供せていただきます。
もともと、かき氷を食べに来てくださったお客様に「お腹がすいていたら、何か一品くらいはお食事も用意しておきます。」というスタンスでお食事メニューを用意しています。もちろん、いつも来てくださっている皆様には「今日はかき氷は…」とか「二人で一皿…」とかのご注文にも柔軟に対応させていただきます。
最近はインスタなどで「#ナポリタン」みたいに切り取られたり、ネットのまとめ記事に放り込まれたりということがありがち。本当にナポリタンのみの方ばかりになっても最初の趣旨からどんどん離れて行ってしまいます。もちろん、皆様のお口に運ぶものですから、作り手としてはおいしくなるように考えて作っています。かき氷以上に考えているかもしれない。麺やソースもできる限り工夫して毎年ブラッシュアップしています。でも過激になりすぎないよう、中の具のウインナー、ピーマン、玉ねぎだけというのは最初から変えていない。全体のフォルムも華美にならないよう喫茶店のナポリタンという風情のままです。そのうえでちょっとした工夫で、今年はトップのパセリをあおさのりに変えました。
そんなスタンスでやっています。しばらくはナポリタン担当で厨房に埋没します。

12月からは本格的に冬営業で、不定期の営業になります。お出かけ前にホームページ、インスタをご確認の上、お出かけください。




更新日時:2019-12-09 21:29:08

小田急ハルクさんでは大変お世話になりました

4週間という長きに渡り、ハルク臨時店舗をご利用いただき誠にありがとうございました。無事に営業を終了する事が出来ました。とにかく責任を果たせた、その安堵感で今は床に座り込んでこの文章を書いています。

朝、高層ビル街の駐車場に車を停めて、駅に向かって地下道を歩いてハルクに行きます。99%の人は駅からビル街に向かってきます。もうこれ以上端っこ歩けないよ、という場所を歩いているのに、ながらスマホの方がドンドンぶつかって来ます。どう考えたって悪いのは向こうなのに、圧倒的人数の差はもはやそれだけで暴力です。

季節外れのかき氷も以前はそうだったと思います。一方的に変わり者扱いをされてきました。地下道の光景と同じです。いや、今もあまり変わっていないのかもしれません。
今回もハルクをご利用されるお客様からは壮大に無視され続けました。以前なら、そんな大きな流れに抗うように冬のかき氷を主張してきました。数だけ増やそうとしていたのかもしれません。
でも、それではダメなんだ、と言うことをいつの間にか長くなってきたかき氷屋生活の中で学びました。
今は、自然とこの場に集う方達を黙って待っています。無理をせずに。

以前も書いた通り、冷たい物を売っているからこそ、暖い心でお客様を迎えたいと、常に思っています。でも僕が一番熱くなっていているようではダメだし相手にも伝わらない。付き合っているだけなら、好き嫌いで良いでしょうが、一緒に暮らしていくならそれだけでは続かない。人と同じです。

今回は宣伝もまったくしていない。あの日本のド真ん中の新宿の、更にド真ん中を1ヶ月もの間占拠して、今、賢いとされる商業活動とは真逆の方法で、みんながちゃんと結果を残して下さいました。
小田急さんも賭けだよね。最初にリスクを取りに行くと言うのは誰にでも出来ることではない。何度も言うけどそこが一番凄い。

季節がだんだんと寒くなっていくのに、この場所はだんだんと暖かくなっていく。最後の一週間はヤケドするぜっ!てくらい。皆さんの中でも感じた方は多いと思います。一番感じたのは小田急さん。
だから言ってんじゃん。頭は下げてるんじゃないって。最後は隣で小田急さんもずっと頭下がってたでしよ。下げてたんじゃないよ(笑)
別に示し合わせたわけではないのに、埜庵をまた新宿に呼んで下さい!と何人もの皆さんが言って下さるのを、小田急さんも受け止めてくださったと思います。
皆さんの圧勝です。結果だけでなく内容がそれを上回って良い。グウの音もでない(笑)
冬のかき氷に頼もしい理解者、じゃなくて理解社が増えました。きっとまた機会を下さると思います。
でも、もしかしたら本当に食品とは関係ない、婦人や寝具の売り場の片隅かもしれません。そうなったら食品のような人通りもありません。皆さんが来てくださなければ本当にボッチです。その時はみんなに責任とっていただきます。そうなったら本当に面白い。やりたくはないけど(笑)

今回は本当にありがとうございました。鵠沼にはなかなか来られないという方も多いと思います。必ずまた戻って参ります。何卒、その時はまたお集まりいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


埜庵店主 石附浩太郎

更新日時:2019-11-25 09:11:37

埜庵 Kohori-Noan

営業時間 11:00 - 18:00
ラストオーダー17:00
(氷がなくなり次第終了)
定休日 月曜日 火曜日
(10月から3月は不定休)
電話番号 0466-33-2500


お店がお休みの間の、仕事、取材のご依頼等は、kishiduki3214@gmail.com
までご連絡をお願いいたします。折り返しご連絡させていただきます。

埜庵で使わせていただいている氷は、日光・三ツ星氷室さんの天然氷です。

駐車場のご用意はありません。付近のコインパーキングをご利用ください。
公民館の駐車場は絶対にご利用にならないようお願い申し上げます。

ペットご同伴でのご入場はお断りしています。申し訳ございません。