雨ニモマケズ 風ニモマケズ 

お店しばらくお休みです!

大規模でもお客様が多いわけでもないですが…
この際、右にならえで営業を自粛します。

従業員用のマスクもお客様用の消毒用アルコールも新規には手に入りません。テレビでは専門家という人が予防に有効な手段と指導していますが… そう言われても…

どちらにしても、不定期営業と言い切っていたので、この際様子を見ることにします。
早く収束してくれることを切望します。

営業時はWEBとinstagramでご案内します。



雨ニモマケズ
風ニモマケズ
宮沢賢治の生きた岩手に来ています。

昨年も訪れた花巻の大沢温泉の湯治宿にいます。何もしていない。食堂で毎日三食をいただき、宿の中だけで過ごす。温泉に浸かる時以外は一日中炬燵に入り浸る。時折小雪がチラチラ舞っているのを気が付かせてくれる、文字通りの雪見障子が唯一の外界との接点です。
自分がこんなにもぐうたらな人間だったのかと驚くばかりです。そして時間が過ぎていくのがとても速い。

あまりに自堕落なので、宿にもゆかりのある宮沢賢治のことをググってみる。正直、賢治については中学時代に、雨ニモ…を暗記させられたくらいで他にさしたる知識はない。

賢治の時代、東北地方に暮らす人間にとっては、中央との格差や差別など、抗う相手は数多くいたはずだ。その中でもやはり人は一番の脅威に自然を置いた。人間と自然の営みは今よりももっと密接な関係にあったと思う。
だからあの誰もが知っている詩の書き出しが、雨にも風にも負けない、となった。絶対に勝てない相手と対峙しながらも、踏みとどまり引かない。上手く折り合いをつけていく。この時代を生きた人には当たり前の生き方が、今を生きる自分にはとても力強く感じます。

岩手に来た理由は、小岩井駅前で焼き鳥屋、焼処いっくを営む、郁希くんを訪ねる事。
彼との出会いは5年前。彼が埜庵を訪れてくれた時。僕の第一印象は、「ちょ〜人相の悪い奴」(笑)
こいつ絶対に元ヤンキーだからあまりかかわらないでおきましょ、でした。

注文の時に東北の人と言うのはわかりましたが、客席では何の会話もせず、お見送りの時も、普段のように「お近くじゃないんですか?」と声をかけることもなく見送りました。事なきを得たと思った瞬間、いきなり振り返って戻って来る。こっちも「なにっなにっ!」となったのですが、いきなり僕の本を出して「サイン下さい!」と言われたのが初めての出会いでした。
(今回初めて分かったのですが、TUTAYAで僕の本を買った時に、他にも2冊買って、その著者にも会いに行ったようです。その方たちにはちゃんとアポもとって。僕が一番小物でどうでもよい存在だったということか。)

その後カウンター前でコーヒーを飲みながら2時間ほど話したのを覚えています。
その頃、彼は自分のお店、今の焼き鳥のスタンドを始めたばかりでいろいろ悩んでいた時だったらしい。

「元ヤンキーなの?」「人相悪いから客商売向かないんじゃない」散々いじって遊んでいたら、何と島根の名門料理旅館で日本料理を修業していたとの事。
「君の事は信用しないけど、○○に7年もいたなら信用出来る」と見方が180度変わりました。
夏はかき氷もやりたいと思って、と迷走する彼に、「アホ!王道を行け!」と一喝したのを覚えています。

その後、結婚しました、弟子ができました、と毎年訪れてくれるにつれ、最初の頃の人相の悪さは消えていきました。

盛岡在住のお客さんに、「行ってあげて」と紹介したところ、いつの間にか常連になってしまったらしい。逆にこちらに「すごく美味しいですよ」と食レポしてくれます。
一回は行っとかにゃ、というのが今回の岩手行きのきっかけです。
もちろん、今や「いっく」の常連となった彼に案内していただいて。

久々、再会したいっく君から、新しくお店を出すという報告も。
「何処に?」「駅前です」「。ここも十分駅前でしょう(笑)」
聞けば50Mくらいズレた本当の駅前に、居酒屋形式のお店を出すようです。屋台から出発は埜庵と一緒でも、自前で建てるとはもう完全に僕の上を行く。
そして何より焼き鳥が美味しい。そしてそれを上回る地元の良いお客様。皆、口をそろえてここが盛岡で一番美味い。ライバルはいない、という。
「ライバルがいるなら目標があるけど、いなくなったなら自分に負けないようにしなくちゃいけない。それが一番の難敵だよ。」
帰り際にちょっと意地悪を言ったのは、もはや人相が悪いなどと揶揄う事も出来ない口惜しさから。でも大丈夫でしょう。彼の顔がすべてを語っている。本当に良い顔になった。

宿に入って自分のことをかえりみる。
昨年末のゴタゴタからやっとの思いで立ち上がったら、今年は年初で天然氷が採れない。自然には逆らえないからと割り切ったところで更に輪をかけてのコロナ騒動。収束は先が見えない。人が集まる催しの自粛。百貨店の催事が飛べば笑顔でもいられない。全く今年はなんて年だ。思えば夫婦そろって今年の初御籤は凶だった。

賢治の詩の最後の方は、

ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ

とあります。
ヒデリのヒは氷とも置き換えられる。
氷が採れないと言っては涙を流したのに、やっと採ったほんの少しの氷でも残ってしまう程に寒い夏でオロオロする…

賢治さん、なかなかやってくれます(笑)
人間、どんな時も謙虚さを忘れなさんな、という事ですね。

盛岡の名所の一つ石割桜。大きな花崗岩の割れ目から力強く根を張る桜の古木。咲いているところを見た事はないですが、想像するだけでも、満開の桜をたたえた時の力強さは圧巻でしょう。その姿は、大地に根を張って生きてきた東北人の強さの象徴のようにも思えます。
自然に打ち勝つと奢るのではなく、上手く折り合いをつけるというしなやかさを身に着けて自分のベース、鵠沼海岸に帰ろうと思います。

そして、いっくの店が新しくなったら必ずまた来よう。
その時、「石附さん人相悪いですよ」と言われないよう僕もこの夏を頑張らなくては、と思った今回の岩手でした。



「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」

更新日時:2020-02-28 16:15:48

200220 で・・・どうすんのよ・・・これ・・・。

かき氷の「氷」は純氷です。

以後3月末まで不定期営業です。当サイト、インスタ(kohori_noan)にてご連絡しています。お出かけ前にご確認ください。



南極で過去最高気温を観測。初の20度超えだそうです。そりゃ天然氷も採れんわなぁ。
振り返ればやはりあの時が今年一回きりのチャンス。例年の2割ほどとはいえ、ゼロとは全く意味合いが違います。採れて本当に良かった。

今年2020年を何年か後に振り返った時、多くの人の記憶には、東京でオリンピックがあった年と刻まれている事でしょう。僕ら天然氷にかかわる人間は、あの記録的な暖冬の年、となるのですが多くの人の記憶には刻まれない。

一番怖いのは、あの年は酷かった、で終わらないこと。思えばあの年から始まった…ではもっと困る。忘却の彼方に消え去った方が幸せなのかもしれません。

一番困るのは、暖かくて困る人があまりいない、ということ。毎日の通勤通学の時は寒くないほうが良いし、雪国の人だって本当は雪がない方が楽。でも、僕ら天然氷にかかわる人は本当に少数としても、スキー場など、その周辺の観光業の方や、除雪を請け負う土建屋さんなど、雪を仕事にしている方は少ない人数とは言えない。地方経済では小さな影響では済まないし、雇用の面ではとても大きな問題です。

日本列島をやじろべえに例えると、僕らが住んでいる都心部は支点の部分に近い。中心部はちょっとの揺れしか感じなくても、端の方に行けば揺れ方は大きい。九州や沖縄に台風や大雨が襲ったり、北海道で大雪になったり全く降らなかったり。自然のちょっとした変化には都会の人の方が敏感ではないでしょう。そしてこの支点部分に人口の大部分が集中しているのだから、日本人の大多数は自然の脅威に関しては不感症、と言えるでしょう。自然の猛威に関してはどうしても他人事になってしまう。

三ツ星氷室さんの創業は口伝では明治9年と伝わっています。所説ありますが、明治2年に函館五稜郭で天然氷を採ったというのが日本の製氷業の黎明とされています。もちろん、それ以前にも雪国などでは雪氷の利用はありましたし、三ツ星氷池の脇には江戸期に利用した氷室跡と伝わるものが朽ち果てた状態ではありますが残っています。昔から民間利用として雪氷が使われていた場所ということです。だからこそ何世代も前の先祖がこの場所を天然氷作りに適した場所として選んだのでしょう。以来140年。この地で天然氷製造を続けてこられたのは偶然ではないということです。

その歴史の中でも、今年のような状況は多くあることではないそうです。今年は本当に収穫ゼロも視野に入れなくてはいけない状況でした。そうなれば三ツ星さん歴史の、少なくとも親方のここ70年くらいの中では初めてということになりかねないところでした。

今年の収穫は例年の五分の一。危機的な状況です。毎年手伝いに来るかき氷屋、柏の三日月氷菓店さん、谷中のひみつ堂さん、筑波の茶の木村園さん、そして埜庵。
採氷の後。ガストでドリンクバーのオーダーだけで。親父が雁首突き合わせて…。
祝日の夕方、周りは家族団らんの風景。傍からみたらここだけ異質な風景です(笑)

「で… どうすんのよ… これ…。」一応私が口火を切ります。

でも、みんな一度は腹をくくっているので回答は全員一致で即決。すべて三ツ星さんに一任ということで話はつきました。一番大変なのは三ツ星さんです。皆の気持ちは一つ。確か2016年にもこんなことはありました。

あとは決められた量をなるべく早くに持ってきてロスが出ないように保管する。どこで使って、どこで使わないか。これもまた難しい。
そして、一番大変で一番困難なのが例年のやり方を全部白紙に戻して、経営の計画を全部ゼロから作り直すこと。やっと目途が立ったので作業に着手します。そのためにちょっと時間をいただきます。

正直、今年の天然氷は使う人を選ぶ。使いこなすには大変な氷です。だから何処に出しても良いと言うものでもないでしょう。決められた分はこちらもしっかりと使っていかないといけません。
僕らは天然氷を使ってかき氷を作ることで、明治期より何代にもわたり続き、これからも残していかなくてはいけない三ツ星さんの天然氷製造を側面から支えているという気持ちがあります。天然氷製造業は近代日本で勃興した日本の産業文化の一つです。かつては日本中にあって、神奈川県でも綱島や向ヶ丘遊園あたりでも作られていました。その蔵元も今や日本に数件という状況です。
三ツ星さんは他の蔵元さんと違ってご自身でかき氷の販売はしていません。氷の卸専門です。
だから僕らがちゃんと使い切って、その価値も伝えていく必要があります。
ここまでの歴史とここからの歴史の、僕らもその繋ぎの部分の一翼を担っています。例えれば世代を継ぐ駅伝。自分の役割は最低限果たすという気持ちです。

とは言いながらも、今年のような天候が続いては万事休す、です。実際、世の中には地球温暖化説を主張する方としない方がいて、天然氷の蔵元の中でも立場はそれぞれ。
本当のところはどうなのか。所詮、人間にはわからないことだと思います。僕自身としては、地球の誕生レベルのスパンでとらえたら正常。人類の誕生以降というスパンで考えたら異常。というところです。

いずれにしても、一かき氷屋の親父にどうこう言うようなスケールの問題ではないです。
ただ、温暖化はともかく、例えば台風でも、今まで以上に大きくなって、速度が遅くなって大きな被害をもたらす。地球レベルで気象が徐々に変わっているというのは皆も実感しているところだと思います。

不適切な言い方ではあるかもしれませんが、季節で商う人間にとっては、今年は災害です。生活の糧を失います。リアルに仕事が無くなり収入がなくなる。そんな人はたくさんいます。
やじろべいの真ん中あたりに住む人たちにも、やはり関心を持っていただかなくてはいけません。

未来を生きる人たちのために、皆が考えていかなくてはいけない問題の提起として、今年の天然氷の状況を、かき氷を通して皆さんに伝えていくというのも自分の役割だと思っています。
そして、何より、大事に育まれた天然氷を、自分たちも一杯一杯大事に削っていかなくてはいけないと自省します。

更新日時:2020-02-26 09:59:17

2月5日~15日はさいか屋藤沢店さんにいます。お店は2月中お休みです。

お店は2月いっぱいお休みの予定です。
2月5日~15日はさいか屋藤沢店にて営業です。10時~19時(LO18時)。


表参道のアイスモンスターさんに続き、同じ原宿の韓国かき氷のソルビンさんが営業を休止されたようです。アイスモンスターさんは東京以外のお店は営業されていますし、表参道のお店が別形態に移行したのに比べると、ソルビンさんは国内の直営店舗を一斉に、しかもこの時期に閉めたというのはちょっと事情が異なるように思えます。

SNSやネットニュースなどでも「何故、突然に…」と話題になっているようです。皆さんからみたら突然かもしれませんが、けっして急には閉店しない。テレビのニュースまでもが、大人気の最大4時間待ちの行列店がなぜ?と報道しています。
答えは、大人気だろうが、4時間待ちだろうが潰れるときは潰れます。かき氷店なら行列なんて珍しくないし、もっと言えばそんな風にしちゃったのが失敗のもとだったとも言えます。

外国から成功したブランドを持ってくるということ自体が、かき氷がブームだった証。そもそも台湾も韓国もかき氷は日本のものから出発して、その国にあうように進化して今のカタチになった。逆輸入でこの国に根付くというところまでもっていくには時間がかかるのかもしれません。

その後伝わってきた発表では、最初は好調だったものの「競合の台頭で売り上げが悪化」したらしい。
そんな…。わたくし、日本一、競合の台頭にさらされてきたかき氷屋です(笑)

さてここから…
時を同じくして、埜庵も2月いっぱいお店を閉めますとアナウンスをしてしまいました…。さぁ大変。
だいたいこういう時は、2月いっぱいが3月になってもお店が開かず、どうしたの?と思っているうちにそのまま閉店というパターンが多い。時期が時期だけに皆様からいろいろ心配の声が届く…と思いきや… 誰もかまってくれません。もっと心配してよ(笑)

だからずっと言ってるでしょ。大変なんだって。今ほどかき氷専門店というところがなくて、たくさん行列もして、一生懸命働いてる時だって、経営的に楽な時なんて一時もありませんでした。それでも当時のお客さんは「こんなにお客さん来てるのにそれはない…」とばかりに、信じることもなく、僕が「大変だ~!」と口にするたび、一人また一人と離れていきました。恨み言ではないです。昔から通い続けてくださるお客さんはそういう時を経て残って下さった方ということ。そもそもの土台が強固。そして今、新しく来てくださる方は数ある中で埜庵を選んで来てくださった方。新旧共にリピーターが多いのはそんなところにもあると思います。

僕はずっと前から「かき氷屋なんて儲からないからやめた方がよい!」と言い続けています。今まで幾つもの企業が話を聞きに来て、儲からない理由を滔々と説明して、結果手を出さなかったところも数多い。コンサルティングは、始めて儲かって成功報酬を得るというのが本来のカタチ。事前にリスクの理由を明らかにして、辞めて損失を出さないようにしているのだから、今のこの状況を見ると、損失を未然に防いだという点で、コンサル料をいただいてもよい事例なのではと思います。今からでも頂戴(笑)

全業種の中で廃業率NO1の飲食業の中で、季節や天候や曜日や場所でこんなにもお客さんの出入りにプラマイがでるかき氷屋を企業でやるというのは、もはや博打。手を出してはいけないレベル。短期的には結果は出せても、長い目で見ての成功のカタチは僕には見つけられません。せいぜい潰れない確率を上げることくらい。個人レベルでしか成り立たない。

なんでかき氷がこんなにブームになったのかというと、なんでもそう。一言でいえば「儲かりそう」だから。
ここが大事。「儲かる」ではない「儲かりそう」。儲かるは結果だからやってみないとわかりません。大事なのは、あの店儲かってそうと思われるモデルを作ること。
「都心部で天然氷」「手作りシロップ」「一年中営業の専門店」「冬でも行列」「百貨店の催事」。
自慢じゃないけど何一つ他からパクってはいません。全部ゼロからやってきました。昔から一貫して言っていたのはマーケットを作ること。だから簡単にパクれそうな「儲かっていそう」というのは大事でした。
その後のかき氷業界の成長は、ちょっと長くかき氷を食べている方にはご存じのとおりです。

儲からないのは自分が一番よく知っているので、先ほども言ったように「日本一競合店の脅威にさらされてきた店」ですがライバルの出現に動揺することもありません。本当に儲かっていたら、こんなにかき氷専門店という店が次々と出来て、大手も参入してくるような状況になったら、不安で心配でおかしくなるでしょう。儲かっていなくてよかった(笑)

でも最近のかき氷はちょっと行き過ぎて行き詰ったかな、という感がある。自分の客室をいくら豪華にしても船ごと沈んだら意味がない。
歴史的に見ても、かき氷は明治時代から何回もブームを繰り返しています。流行って忘れられてまた流行る。要は、儲かりそうと思って始めた人が儲からなくて撤退していく。その繰り返しです。
でも今回の平成になってから始めてのブームは今までとはちょっと違った特徴があります。そこは今までのブームとは一線を画す。それは…。
言いません。今まで親切にいろいろ教えすぎてきたから。商売のネタに取っておきます(笑)

今年は天然氷もいまだに採氷の目途立たず。今は最後のチャンスの最中です。天然氷の在庫もあと僅か。なので取っておくことにしました。2月休業の理由はそこです。

こうなってくると「ソフトクリームの店」などと自虐的ネタにしていたことが、今後のために生きてくるかも。
このタイミングで催事に呼んでいただいて、「ソフトクリームなら」とお引き受けしたのも偶然。今考えると、これだけの偶然が全部重なったのは偶然ではないのか。それも年季のなせる業…か。
今回の催事は今までと違って不思議とプレッシャーがない。心が解放されて、むしろ楽しみでもある。でもだいたいこんな時が落とし穴にはまる時(笑)

かき氷屋なんて地上百メートルに張ったつり橋の上を歩いているようなものです。出だしは良くても先に行くほど踏板がもろくなって、その先はもうロープだけの上を綱渡りしているようなものです。落ちたら確実に即死。恐怖です。そろそろ「儲かりそう」と思って手を出すのはやめたほうが良い。

埜庵は大丈夫かって?

綱渡りの年季が違う。

頑張って、ソフトクリーム巻くで(笑)

更新日時:2020-02-04 11:55:02

200127 かき氷の販売を停止します

次の営業は1月29日水曜日。うどんのみ。
かき氷営業は2月2日日曜日に急遽臨時営業。いちごと抹茶のみ。うどんはなし。
その後2月中お店は全休です(2月5日~15日はさいか屋藤沢店さんで営業)。


18日の土曜日。初めて味噌煮込みうどんだけで営業をしました。いつものように氷の旗を出そうとして、「あっ、今日は要らないんだ」と気がつきました…。
味噌煮込みうどんの店などと自虐的に言っていましたが、本当にそんな状況でもなくなってきました。

次のかき氷営業日は2月2日日曜日のみ。(29日水曜日うどん営業あります。)
2日の営業後、かき氷の営業をとりあえず停止します。
その後2月いっぱい、お店は全休とします(2月5日~15日はさいか屋藤沢店、チョコレートフェスティバルでソフトクリーム営業です)。
2日のかき氷は原点回帰で、苺のかき氷(W・生いちごもなし)・抹茶かき氷の2種類のみ。合わせて限定200杯。

日光を往復してきました。未だ採氷の目途が立たない状況です。今は信じられない光景ですが、2月の頭にもう一度寒波が降ります。天然氷の作業は、まだ完全にチャンスがなくなったわけではありません。
と言いながらも、今年の冬がいつもと違うのはこの時点で明らかです。今年一年を今までと同じに天然氷で賄うのは難しいでしょう。今ある氷の在庫はとりあえず取っておく事にします。

天然氷に出会った事がきっかけでこの道に入りました。まだ温暖化という言葉が一般に知られていない頃の話です。
当時の親方から聞かされていたのは、いつかとれない時も来る。そういう話も含めて多くの人に伝えていくのが自分たちの仕事でもある。天然氷でかき氷をやるって事はそう言う事だ、と教えていただきました。あれから20年…。

天然氷への想いについてのお話は、さいか屋さんの催事のあと。すべてが終わった時点で、今年をどうやっていくのか…と併せてご報告させて頂きます。さてどうしたものか。未だ整理はつきません。
ここまではかき氷屋埜庵店主の石附として…。


ここから先は、かき氷文化史研究家の石附浩太郎として。

かき氷用に氷のメーカーさんで作られる氷を「純氷」と呼んでいます。家庭の冷蔵庫や製氷機で作られるものとは全く別次元の氷です。
埜庵としては今まで純氷でかき氷を販売した事はないのでが、サントリーさんのイベントの仕事ではたくさん削っています。それこそ遙かアメリカ迄連れていかれて…いや、連れて行って頂いて、料理関係者の方々に削ってきた時も純氷でした。この時の氷は皆さんご存知の「南アルプス天然水」を原料にしてアメリカの製氷業者に作っていただきました。
その後、国内のメーカーで南アルプス天然水の氷を作るという仕事を、もう5年にわたって携わっています。

水は国内最高ランクの厳しい基準が設けられている食材です。更にサントリーさんは日本最高の飲料メーカーですから、ブランド名を冠する製品に仕上げる為には、国の基準よりさらに細かいチェック項目をクリアしなくてはいけません。製氷メーカーの方はじめ、たくさんの方が右往左往して作り上げ、更に今も改良を重ねています。

そんな経験で言わせていただきますが、日本の製氷技術は間違いなく世界一です。

急に純氷を褒め出したって…(笑) いろいろ言う方はおられるでしょう(大笑)
でも本当のこと。
純氷と言っても様々です。天然氷も併せて沢山の種類の氷を、客観的に使用者目線で、実際に手を動かしてきた方は他にそうそうおられないと思っております。自信を持って。

コンビニのアイスコーヒーの出現で、この何年かで、氷の製造流通過程にものすごく変化がおきています。氷雪製造メーカーにおいても、それぞれの流通の更なる厳しさを増すオーダーに沿うために、凄まじい努力をされています。

埜庵だけでも年間30トン程の氷を使います。当然ながらそのほとんどは夏の時期に集中しています。街の氷屋さんで面倒を見ていただくには大変な量です。買ってくれば良い、という単純な問題でもない。
幸にして、長年氷を扱わせて頂いていたので、自社の運送保管のコールドチェーンは整っています。後は場面場面で自分達にあった純氷を見つけていかなくてはいけません。

2月5日から15日はさいか屋藤沢さんでソフトクリームの催事が入っていますので、まずはそちらの準備をいたします。
因みにさいか屋さんでは…
小さめのテイクアウトカップにミルクかき氷を削り、その上にソフトクリームを載せ、最後にバレンタインらしい色合いでラズベリーとチョコレートのソースをかける。
という埜庵のICEクリームと言うアレンジソフトを通常のコーンのソフトクリームと二本立てで販売します。その時の氷は純氷でと決めていたので、もう手配も取れています。

名水百選にも選ばれている泉と同じ源流水、中央アルプス深層天然水を原料にした純氷です。

天然氷でも純氷でも、かき氷と呼ぶからには素材の頂点は氷だと私は思っています。先ずはその素材についてよく知らなければいけません。残念ながらそのためには手を動かすしか方法がありません。削った数は裏切らない。そのために多少時間をいただきたいと思います。営業休止の理由はそこにもあります。

天然氷が採れないということで、皆様にご心配をお掛けしていますが、純氷を使わせていただくことでできることがあります。自社で手掛ける、昨年のハルクのようなポップアップショップなどもそうです。
若いときは勢いでやっちゃうということが多いですが、ある程度年齢を重ねると「しょうがねーな。やるしかねーか。」というところまで追い込まれないとなかなか体が動かない。そういう意味では今年は今までの全ての前提をひっくり返して、新しいところからやるチャンス。頭と体をフル回転します。久しぶりにヤル気が出ています(笑)なのでご心配なく。

催事も2月のさいか屋さんに始まり、5月8月のさいか屋藤沢店さん、9月の小田急新宿店さん、さらに来年2月と出店が決まっています。いつも通り、いつもと違うことの2本立てで今年一年を組み立てます。

お店の営業が少なくなるかもしれません。今年は整理券の販売は時期が来たら小さくご報告します。インスタには出ない、ホームページの情報をこまめにチェックしてください。
2020年2月末期限の回数券は2020年9月末まで延長いたします。焦らず。うどんにも使えます。

更新日時:2020-01-28 12:33:37

埜庵 Kohori-Noan

営業時間 11:00 - 18:00
ラストオーダー17:00
(氷がなくなり次第終了)
定休日 月曜日 火曜日
(10月から3月は不定休)
電話番号 0466-33-2500

20年の社員候補・有期雇用社員(社保完備)学生アルバイトさんを募集します。ご希望の方は下記アドレスにご連絡ください。

お店がお休みの間の、仕事、取材のご依頼等は、kishiduki3214@gmail.com
までご連絡をお願いいたします。折り返しご連絡させていただきます。

駐車場のご用意はありません。付近のコインパーキングをご利用ください。
公民館の駐車場は絶対にご利用にならないようお願い申し上げます。

ペットご同伴でのご入場はお断りしています。申し訳ございません。